2015-01-25から1日間の記事一覧

フッサール『論理学研究』読解(008)

■第二三節 心理学主義の第三の帰結とその論駁□第三の主張 これまでの二つの心理学主義の主張につづく第三の主張は、「論理学的諸法則は、その認識源泉を心理学的な事実性にうちにもっているのであり、……それらは心理学的な諸事実の規範的な転用である」(p.89…

社会の登場と変貌--連帯の哲学(008)

ハーバーマスは社会の登場と変貌を総括して次のように指摘している。 歴史的には市民的な公共性は、「国家から分離された社会との連関の中で成立してきた。生活の再生産が一面において私的形態をとり、多面では私的領域の総体として公共的重要性を帯びてくる…