2016-10-02から1日間の記事一覧

パリのメトロ、操業を開始(1900年)--20世紀の思想と芸術

1900年、パリ万博に合わせてパリでメトロが操業を開始した。入口には当時流行のアールヌーボーのデザインがつかわれた。現在でも残っている。これを残しているのだから、フランスは偉い。 2号線 ポルト ドーフィヌ駅 こちらも同じくギマール作 12号線アベス…

リュミエール兄弟、パリ万博で映画を映写(1900年)--20世紀の思想と芸術

リュミエール兄弟がついに映画を実用化した。「また『ラ・シオタ駅への列車の到着』では、カメラに向かってくる汽車を見て観客が大騒ぎしたという伝説を産んだ」という。短い映画だが、映画のもつ力を感じさせる。ベルクソンは時間の空間化の実例として、当…

ベルクソンの「笑い」(1900年)--20世紀の思想と芸術

1900年にコレージュ・ド・フランスの教授に就任したベルクソンは「笑い」をこの年に刊行。笑いは社会的な制裁だと考える。哲学者が笑いについて考察するのはユニークであり、もちだす実例も面白く、大きな評判になった。 引用はhttp://semi.natura-humana.ne…

二―チェの死(1900年)--20世紀の思想と芸術

ニーチェは1889年に、トリノの路上で殴られている馬をみてその馬を守ろうと、抱きついて泣きだし、収容される。その後、1900年までときにはさらしものにされながら、意識の暗闇の中で生き延びる。死亡は8月25日。死の数か月前に訪問したある人は「彼の個性か…

義和団事件(1900年)--20世紀の思想と芸術

義和団事件は、中国の清朝という体制の無力さをさらけだす。民衆の反乱にのっかって西洋に対抗し、西洋の要求にのっかって民衆運動を弾圧する。体制の守旧派と洋務派の対立は解決できず、もはや軍閥の割拠によってしか解決はないかのごとくである。この事件…

菊谷和宏『トクヴィルとデュルケーム』(10/2)

トクヴィルとデュルケーム―社会学的人間観と生の意味 菊谷 和宏 価格 ¥3,291(本体¥3,048) 東信堂(2005/03発売) 内容説明 社会学また社会科学は、自然科学が自然現象を扱う場合のように、「社会」という対象を客観的に分析することができるのか。個々に主…

新宮一成『無意識の組曲-精神分析的夢幻論-』(10/1)

書名 無意識の組曲-精神分析的夢幻論- 著者名 新宮一成/著 出版社 東京 岩波書店 出版年月 1997.11 価格 2200円 ページ数 297p 大きさ 20cm ISBN 4-00-002222-9 件名 精神分析 無意識 芸術心理学 NDC9 146.1 NDC8 146.1 …