「ハイデガー読本」紹介

ハイデガー読本

ハイデガー読本


内容説明

存在という出来事への根源的問いを通じて、現代思想に決定的衝撃を与えた、二十世紀最大の哲学 者ハイデガー。その前期・中期・後期へと展開する思索の歩みを、日本の研究者の総力を挙げて論じ、これまでの研究史を更新する試み。『全集』各巻ごとの内 容概観、「黒ノート」をめぐる特別寄稿も収録。

目次

第1部 前期ハイデガーの思索―最初期から『存在と時間』まで(神学という由来―ハイデガーの生い立ち;「カントへ還れ」から「事象そのものへ」―問いの出発点;事実性の解釈学―初期フライブルク期という「道」 ほか)
第2部 中期ハイデガーの思索―一九三〇年代から第二次世界大戦まで(メタ存在論、不安と退屈、自由―「形而上学」の展開;学長ハイデガーの大学改革構想―『ドイツ大学の自己主張』;もっとも無気味なものへの問い―『形而上学入門』と「芸術作品の根源」 ほか)
第 3部 後期ハイデガーの思索―第二次世界大戦後から最晩年まで(西洋哲学の原初―「アナクシマンドロス箴言」を中心に;近代ヨーロッパの終焉―「ニー チェの言葉“神は死んだ”」「詩人は何のために」;思索という行為―『「ヒューマニズム」について』『何が思索を命ずるか』 ほか)