土居健郎選集の内容

 

土居健郎選集 1 精神病理の力学 土居健郎/著    岩波書店    2000
  自我の心理 青年の自殺―精神医学の立場から 神経質の精神病理―特に「とらわれ」の精神力学について 「自分」と「甘え」の精神病理 ナルシズムの理論と自己の表象 神経症の日本的特性 精神分裂病の精神力学 うつ病の精神力学 日本人の精神構造と精神医学 なぜ人は精神科について偏見をもつか〔ほか〕

土居健郎選集 2 「甘え」理論の展開 土居健郎/著    岩波書店    2000
  「甘える」こと 再び「甘える」について 桃太郎と全学連 甘え 甘えの心理と論理 甘え・親子・他人 「甘え」の着想 親子関係の心理 『「甘え」の構造』補遺 日本的なもの三つ 「甘え」再考 「甘える」と「縮める」 「甘え」理論再考 「甘え」概念とその精神分析的意義 「甘え」の自明性をめぐって 「甘え」と「やさしさ」 「甘え」と「やすらぎ」 「甘え」理論と社会精神医学 「ゆとり」について 「甘え」理論と集団 聖書と「甘え」 「甘え」と「妬み」 「甘え」と西洋的愛の概念
 
土居健郎選集 3 精神分析について 土居健郎/著岩波書店    2000
  精神分析批判の反批判 精神分析療法 人間フロイド 三つの精神分析的概念 治療法・研究法としての精神分析 精神分析と日本的性格 狼男の精神分析 古沢平作と日本的精神分析 精神分析と曖昧さ 精神分析の方法論について 精神分析と私 精神分析の文化的前提 「甘え」と転移性恋愛 フロイドとユング ラカンを読む 精神分析療法と文化的背景
 
土居健郎選集 4 精神療法の臨床     土居健郎/著    岩波書店    2000

土居健郎選集 5 人間理解の方法     土居健郎/著    岩波書店    2000
  治療者患者の関係 感情の交流 研究方法として 隠れん坊としての精神療法 精神医学教育 方法としての面接 精神療法に進歩はあるか 人間理解の方法 診断と分類についての若干の考察 治療学序論 「見立て」の問題性
 
土居健郎選集 6 心とことば     土居健郎/著    岩波書店    2000
  象徴的過程 「すまない」と「いけない」 ノイローゼ、気のやまい、気ちがい 邪魔の心理について 日本人の自然観の心理的背景 疾病概念と精神障害 精神医学と言語 オーウェルの『一九八四年』と分裂病 縁について オモテとウラの基本概念 日常語と専門語そして精神医学 辞書と私 「甘え」と性格と品格 こころとからだ パスカルウィトゲンシュタイン すべて言葉をしみじみといふべし 宗教者の文体について 妬みと聖書 コトバの問題 再びコトバについて 日本語における主観と客観
 
土居健郎選集 7 文学と精神医学     土居健郎/著    岩波書店    2000
  漱石の心的世界 シーガル著『ラヴ・ストーリー』の一日本的解釈 漱石から学ぶ 漱石における創造の秘密 漱石の小説と精神病 ダンテの『神曲』の中の「甘え」 漱石の「個人主義」 外国の文学に見る「甘え」 漱石の『硝子戸の中』から 近代化と日本人 鴎外と精神医学 パスカル『パンセ』 漱石精神分析
 
土居健郎選集 8 精神医学の周辺     土居健郎/著    岩波書店    2000
甘えと信仰 フロイドの遺産 フロイドのユーモア 精神分析精神科医 精神療法と信仰 非行の心理 秘密の観点 健康と病気 老人と心の健康 「甘え」と国際化 精神障害者の社会復帰 訴訟の背後にあるもの 森田療法と日本人 人間関係について 甘えの心性と近代化 死の前の寡黙 専門性と人間性 精神療法家の病跡 アンビバレンスと家族関係 神戸少年殺人事件に思う 事件を起す少年たち アイデンティティ確立の道程 臨床と学問 文化受容と精神医学 ムンテラの話