ジョージ・アルバート・スミス、サイレント映画作品「メリー・ジェーンの災難」を公開(1903)--20世紀の思想と芸術

スミスの『メリー・ジェーンの災難』では、物語の筋に応じた視点の移動がユニークで、大きな成功を収めた。幽霊のメリーの二重露光も巧みである。

 

 

 

 

メリー・ジェーンの災難 - Wikipedia

メリー・ジェーンの災難』(めりーじぇーんのさいなん、原題:Mary Jane's Mishap)は、1903年イギリスで製作・公開された短編映画である。モノクロ、サイレント。監督・製作はジョージ・アルバート・スミスで、主人公を演じたローラ・ベイリーはスミス監督の妻である[2]。別邦題に『メアリ・ジェーンの災難』などがある。

スミスは「ブライトン派」と呼ばれる、技術・演出面で先駆的な作品を作っていったイギリスの監督の一人で、1900年の『おばあさんの虫眼鏡』などでクローズアップの使用に試みている。当時の作品が全景ショットでワンシーンワンショット構成が中心の中、本作でもクローズアップを使用しており、ロングショットと交互に繋げてシーンを構成させ、一つのシーンを複数のショットで組み合わせている。ラストでは二重露光が用いられている。

あらすじ

お茶目で間抜けな家政婦メリー・ジェーンは、かまどに灯油を入れて火を点けようとして爆発させてしまい、煙突から吹き飛ばされて体がばらばらになる。後、「かまどに灯油を入れた女 メリー・ジェーン ここに眠る」と彫られた墓に数人がお参りに来るが、そこに幽霊となったメリーが現れる。

 

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