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山本圭『不審者のデモクラシー-ラクラウの政治思想』(11/20)

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書名 不審者のデモクラシー-ラクラウの政治思想-
著者名 山本圭/著
出版社 東京 岩波書店
出版年月 2016.5
価格 3700円
ページ数 8,293,17p
大きさ 20cm
ISBN 9784000611367
件名 マルクス主義 Laclau,Ernesto
NDC9 311.9
NDC8 311.9
注記 文献:巻末p1~17
内容 序章 デモクラシー、われら同質なるもの 1 「人民」の両義性とデモクラシー 2 終わりなき同質化と異質なもの 3 本書の主題と先行研究 4 本書の構成 
第一部 エルネスト・ラクラウのポスト・マルクス主義
 第一章 ポスト・マルクス主義の系譜学 1 ポスト・マルクス主義前夜 2 マルクス主義国家論との対話 3 ラクラウのイデオロギー論-階級還元主義批判と人民=民主主義的審問 4 ポピュリズム論への展開 5 ポスト・マルクス主義の系譜学 6 「釈明なきポスト・マルクス主義」のために
 第二章 ポスト・マルクス主義の方法論 1 マルクス主義における本質主義批判とヘゲモニー 2 言説 3 ポスト・マルクス主義への不満と不安 4 ポスト基礎付け主義 5 ラディカルな唯物論
 第三章 政治と普遍的なるものの行方 1 普遍主義の黄昏のなかで 2 『ヘゲモニー』における普遍主義への懐疑 3 普遍性の構築 4 普遍化しきれないものの残余 5 普遍と個別のはざまで
 第四章 敵対性と異質なもの 1 敵対性への問い 2 危機の時代におけるヘゲモニーと敵対性 3 転位と構成的外部 4 敵対性の相対化 5 同質性と異質性の閾
 補論 政治的オプティミストの弁明 1 はじめに 2 ポスト・マルクス主義プラグマティズム 3 基礎付けへの二つの態度 4 プラグマティズムを徹底化すること 5 政治的作為へのオプティミズム
 第二部 不審者のデモクラシーに向けて 第五章 アゴニズムの隘路 1 ラディカル・デモクラシーとは何か 2 シャンタル・ムフの闘技的民主主義 3 政治的なものの沈黙とアゴニズムの隘路
 第六章 不審者のモンタージュ 1 異質な不審者の出現 2 参加デモクラシー再訪 3 不審者の存在論 4 不審者のモンタージュ
 第七章 不審者のデモクラシー 1 同一性の政治学を牽制する-現代政治理論の二潮流 2 ポピュリズムとデモクラシーの二縒り理論 3 ラクラウのポピュリズム論-政治的なものの回帰 4 同一化と象徴的代表 5 参加モデルから動員モデルへ
 終章 政治的作為と偶発性 1 ラディカルなものの責務 2 政治的作為と偶発性のアポリア 3 付帯と偶発 4 付帯の政治と偶発性の政治 5 民主主義理論から民主主義戦略へ 6 戦略と政治的なもの
抄録 ラディカル・デモクラシーの最前線、稀代の政治理論家エルネスト・ラクラウと敵対の政治学を論じ、危うい魅力をそなえたポピュリズム論から、来たるべき主体を導き出す。
著者紹介 〈山本圭〉1981年京都府生まれ。名古屋大学大学院国際言語文化研究科単位取得退学。博士(学術)。岡山大学大学院教育学研究科専任講師。国際基督教大学社会科学研究所研究員。

 

【寸評】★★★★

ポスト・マルクス主義の理論家として注目されるラクラウの政治思想を考察した第一部と、ラディカル・デモクラシーの可能性を追求した第二部で構成される。どちらも面白く読める。