ジョン・K.ノイズ『マゾヒズムの発明』(11/28)

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書名 マゾヒズムの発明
著者名 ジョン・K.ノイズ/著 岸田秀/訳 加藤健司/訳
出版社 東京 青土社
出版年月 2002.1
価格 2800円
ページ数 399,18p
大きさ 20cm
原書名 The mastery of submission
ISBN 4-7917-5940-0
件名 異常性欲
NDC9 145.7
NDC8 145.7
注記 文献:巻末p6~18
抄録 時代の規範に服従しながら、それをズラしてゆく性的被虐のファンタジー。マゾッホが生きた19世紀の思想・社会的状況をふまえ、マゾヒズムの誕生から精神分析による変容をたどり、今日のエロスと政治の到達点を明らかにする。
著者紹介 〈ジョン・K.ノイズ〉1955年アメリカ生まれ。南アフリカ共和国ケープタウン大学准教授。専攻はドイツ文学、文学理論。

 

【寸評】★★★

宗教的な鞭打ちなどの営みは忠誠からあったものの、特殊な性的な営みとしてののゾヒズムは近代において発明されたものである。マゾッホからフロイトへ、そしてフロイト以後の精神分析へ、さらにフーコードゥルーズの分析へと、マゾヒズムの分析と実践の営みはつづく。深くはないが、読ませる一冊。