入不二基義『ウィトゲンシュタイン-「私」は消去できるか』(11/30)

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書名 ウィトゲンシュタイン-「私」は消去できるか-
著者名 入不二基義/著
出版社 東京 日本放送出版協会
出版年月 2006.5
価格 1000円
ページ数 126p
大きさ 19cm
シリーズ名 シリーズ・哲学のエッセンス
ISBN 4-14-009332-3
件名 Wittgenstein,Ludwig
NDC9 134.97
NDC8 134.9
注記 ウィトゲンシュタイン小伝:p120~121 読書案内:p122~124
抄録 「すべて」と「無」は一致する。私は強力で特異だからこそ、無と化していく…。独我論から私的言語論まで、正反対のものが折り重なる不思議な世界。ウィトゲンシュタインの「私」をめぐる独創的思考に迫る一冊。
著者紹介 〈入不二基義〉1958年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得。山口大学助教授を経て、青山学院大学文学部助教授。専攻は哲学(自我論・相対主義論・時間論など)。著書に「時間は実在するか」など。

 

内容説明

「すべて」と「無」は一致する。私は強力で特異だからこそ、無と化していく。独我論から私的言語論まで、正反対のものが折り重なる不思議な世界に分け入る。

目次

序章 不二の法門に入る―補助線として(この本のテーマ;正反対の一致 ほか)
第1章 独我論―「限界」としての「私」とは何か(『論理哲学論考』―自らを消し去るべき本;いわゆる独我論 ほか)
第2章 無主体論―独我と無我は一致する(いわゆる無主体論;ウィトゲンシュタインの無主体論 ほか)
第3章 私的言語論―「ない」ままで「あり」続ける「私」(私的言語とわれわれの言語;私的言語への接近とその不全 ほか)

【寸評】★★★

ウィトゲンシュタインという人物が、いかに奇想天外なことを考えるかが、しみじみと伝わってくる一冊。中身は独我論の可能性と意味という一つの話なのだが。