クロード・レヴィ=ストロース「はるかなる視線 1」(8/25)
書名 | はるかなる視線 1 |
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著者名 | クロード・レヴィ=ストロース/〔著〕 三保元/訳 |
出版社 | 東京 みすず書房 |
出版年月 | 1986.6 |
価格 | 1800円 |
ページ数 | 203p |
大きさ | 20cm |
原書名 | Le regard 〓loign〓 |
ISBN | 4-622-00459-3 |
件名 | 文化人類学 |
「本書は民族学の主要テーマをほとんどすべて網羅し、民族学小論、あるいは民族学入門の体裁をとることになった。民族学的アプローチの、私にとっての本質と独創性を示す題を選ぶことで、本書の特徴は強調されている」(著者) 〈はるかなる視線〉は、もっとも非西欧的社会へと向けられる。しかしその視線は同時に人間のもっとも普遍的なテーマ――拘束と自由の関連に、われわれを導く。 制度・語法・神話・儀礼・信仰は、社会によって異なる。しかしその考察は、社会的拘束が創造を誘い出す点において、自由と拘束は対立しているのではなく支え合っていることを具体的に示す。しかもそれが人間一般の普遍的な問題として、見えてくるのである。 著者の50年にわたる教職生活を去るに当たって編まれた最後のエッセイ集であり、レヴィ=ストロース世界のポリフォニーである。さらに、知的営為が現代の病患あるいは幻想を治癒または払拭する企図でもありうるという、もっとも力強い情熱の所産である。
目次
まえがき 生得性と獲得性
第1章 人種と文化
第2章 民族学者と人間の条件 家族・結婚・親族関係
第3章 家族
第4章 オーストラリアの〈親族原子〉
第5章 おちこちに読む
第6章 近親等者の婚姻 環境と表象
第8章 構造主義と経験主義