富永茂樹「トクヴィル-現代へのまなざし-」(9/6)
書名 | トクヴィル-現代へのまなざし- |
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著者名 | 富永茂樹/著 |
出版社 | 東京 岩波書店 |
出版年月 | 2010.9 |
価格 | 800円 |
ページ数 | 6,241,4p |
大きさ | 18cm |
シリーズ名 | 岩波新書 新赤版 1268 |
ISBN | 9784004312680 |
件名 | Tocqueville,Alexis Charles Henri Maurice Cl〓rel |
NDC9 | 311.235 |
NDC8 | 311.235 |
注記 | 読書案内:p233~235 略年譜:巻末p1~4 |
抄録 | フランスの思想家アレクシス・ド・トクヴィル。デモクラシーのもとで生じる社会と政治の変容に透徹したまなざしを向ける彼は、人間の未来をどう考えていたのか。生涯いだいていた憂鬱な感情を手がかりに、その思想を読み解く。 |
著者紹介 | 〈富永茂樹〉1950年滋賀県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。同大学人文科学研究所教授。京都芸術センター館長。専攻は知識社会学。著書に「ミュージアムと出会う」「理性の使用」など。 |
目次
序章 深さの肖像
第1章 憂鬱という淵源―デモクラシーへの問い、自己への問い
第2章 運動と停滞―平等の力学の帰結
第3章 切断と連続―アンシァン・レジームとフランス革命
第4章 部分の消失―分離する個と全体
第5章 群れの登場―新しい社会と政治の姿
第6章 形式の追求―人間の条件に向けて
終章 トクヴィルと「われわれ」
【読後評】★★★☆☆
この著者は文体が少したるくなるときがある。この本でも前半はたるい。ただ後半になって個人と社会の関係が中心テーマになるととても面白くなる。第四章から第六章までは必読。
富永茂樹
富永 茂樹(とみなが しげき、1950年3月 - )は、日本の社会学者。京都大学人文科学研究所教授。
滋賀県生まれ。1973年、京大文学部教育社会学専攻卒業、1980年同大学院社会学専攻博士課程中退、1981年長崎大学教養部講師、1984年京大人文科学研究所助教授、2000年教授。2002年「理性の使用 啓蒙と社交の社会学のために」で京大文学博士。知識社会学専攻。
著書
- 『健康論序説 世界の大病院化の過程を知るために』エッソ・スタンダード石油株式会社広報部、1973 (エナジー叢書) のち河出書房新社
- 『都市の憂鬱 感情の社会学のために』新曜社、1996.3
- 『ミュージアムと出会う』淡交社、1998
- 『理性の使用 ひとはいかにして市民となるのか』みすず書房、2005.1
- 『トクヴィル 現代へのまなざし』岩波新書、2010.9
共編著
- 『自尊と懐疑 文芸社会学をめざして』作田啓一共編 筑摩書房 1984.7
- 『哲学を読む 考える愉しみのために』大浦康介、小林道夫共編 人文書院 2000.6
- 『資料/権利の宣言-1789』 京都大学人文科学研究所 2001.3
- 『文化社会学への招待 <芸術>から<社会学>へ』亀山佳明、清水学共編 世界思想社 2002.4
- 『転回点を求めて 一九六〇年代の研究』世界思想社 2009.3
- 『啓蒙の運命』名古屋大学出版会、2011
翻訳
- 『身代りの山羊 ルネ・ジラール』織田年和共訳 法政大学出版局 1985.12 (叢書・ウニベルシタス)
- 『物の地獄 ルネ・ジラールと経済の論理』ポール・デュムシェル,ジャン=ピエール・デュピュイ 織田年和共訳 法政大学出版局 1990.2 (叢書・ウニベルシタス)
- 『フランス革命事典 1-7』フランソワ・フュレ、モナ・オズーフ 河野健二、阪上孝と監訳 みすず書房 1998-2000
- 『代表制の政治哲学』マルセル・ゴーシェ 北垣徹、前川真行共訳 みすず書房 2000.9
1 | 図書資料 | 岩波講座 転換期における人間 7 技術とは | 宇沢弘文/〔ほか〕編集 | 岩波書店 | 1990 |
2 | 図書資料 | 革命と近代ヨーロッパ(歴史を読む 1) | 河野健二/著 阪上孝/編集 富永茂樹/編集 | 岩波書店 | 1996 |
3 | 図書資料 | 現代史の展開(歴史を読む 2) | 河野健二/著 阪上孝/編集 富永茂樹/編集 | 岩波書店 | 1997 |
4 | 図書資料 | 現代社会学への誘い | 満田久義/編 | 朝日新聞社 | 2003 |
5 | 図書資料 | 自尊と懐疑-文芸社会学をめざして- | 作田啓一/編 富永茂樹/編 | 筑摩書房 | 1984 |
6 | 図書資料 | 人文学のアナトミー-現代日本における学問の可能性- | 山田慶児/編 阪上孝/編 | 岩波書店 | 1995 |
7 | 図書資料 | 叢書 文化の現在 6 生と死の弁証法 | 大江健三郎/〔ほか〕編集代表 | 岩波書店 | 1980 |
8 | 図書資料 | 哲学を読む-考える愉しみのために- | 大浦康介/編 小林道夫/編 富永茂樹/編 | 人文書院 | 2000 |
9 | 図書資料 | 転回点を求めて-一九六〇年代の研究- | 富永茂樹/編 | 世界思想社 | 2009 |
10 | 図書資料 | トクヴィル-現代へのまなざし-(岩波新書 新赤版 1268) | 富永茂樹/著 | 岩波書店 | 2010 |
11 | 図書資料 | トクヴィルとデモクラシーの現在 | 松本礼二/編 三浦信孝/編 宇野重規/編 | 東京大学出版会 | 2009 |
12 | 図書資料 | 都市の憂鬱-感情の社会学のために- | 富永茂樹/著 | 新曜社 | 1996 |
13 | 図書資料 | フランス革命事典 3(みすずライブラリー) 人物 2 | フランソワ・フュレ/編 モナ・オズーフ/編 河野健二/監訳 阪上孝/監訳 富永茂 | みすず書房 | 1999 |
14 | 図書資料 | フランス革命事典 4(みすずライブラリー) 制度 | フランソワ・フュレ/編 モナ・オズーフ/編 河野健二/監訳 阪上孝/監訳 富永茂 | みすず書房 | 1999 |
15 | 図書資料 | フランス革命事典 5(みすずライブラリー) 思想 1 | フランソワ・フュレ/編 モナ・オズーフ/編 河野健二/監訳 阪上孝/監訳 富永茂 | みすず書房 | 2000 |
16 | 図書資料 | フランス革命事典 6(みすずライブラリー) 思想 2 | フランソワ・フュレ/編 モナ・オズーフ/編 河野健二/監訳 阪上孝/監訳 富永茂 | みすず書房 | 2000 |
17 | 図書資料 | フランス革命事典 7(みすずライブラリー) 歴史家 | フランソワ・フュレ/編 モナ・オズーフ/編 河野健二/監訳 阪上孝/監訳 富永茂 | みすず書房 | 2000 |
18 | 図書資料 | 文化社会学への招待-〈芸術〉から〈社会学〉へ- | 亀山佳明/編 富永茂樹/編 清水学/編 | 世界思想社 | 2002 |
19 | 図書資料 | 『米欧回覧実記』を読む-1870年代の世界と日本- | 西川長夫/編 松宮秀治/編 | 法律文化社 | 1995 |
20 | 図書資料 | 暴力の文化人類学-京都大学人文科学研究所共同研究報告- | 田中雅一/編著 | 京都大学学術出版会 | 1998 |
21 | 図書資料 | 身代りの山羊(叢書・ウニベルシタス) | ルネ・ジラール/〔著〕 織田年和/訳 富永茂樹/訳 | 法政大学出版局 | 1985 |
22 | 図書資料 | ミュージアムと出会う | 富永茂樹/著 | 淡交社 | 1998 |
23 | 図書資料 | 無意識 5 無意識の社会学・哲学への影響 | アンリ・エー/編 | 金剛出版 | 1986 |
24 | 図書資料 | 物の地獄-ルネ・ジラールと経済の論理-(叢書・ウニベルシタス) | ポール・デュムシェル/〔著〕 ジャン=ピエール・デュピュイ/〔著〕 織田年和/訳 | 法政大学出版局 | 1990 |
25 | 図書資料 | 理性の使用-ひとはいかにして市民となるのか- | 富永茂樹/〔著〕 | みすず書房 | 2005 |