ヘルマン・オームス--現代の思想家(026)
アメリカの日本学者のヘルマン・オームス。江戸時代のイデオロギーの考察が専門。『徳川イデオロギー』は丸山理論の批判だ。
ヘルマン・オームス(Herman Ooms, 1937年 - )は、ベルギー出身のアメリカ合衆国の日本学者、カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授。
経歴
1959年ナミュールのノートルダム・ド・ラ・ペ大学(Facultes Universitaires Notre Dame de la Paix)古典学卒業。1962年ルーヴァンのサン・ジャン・ベルチマンス・カレッジ(St. Jan Berchmans College)で哲学修士、1967年東京大学大学院宗教学修士課程修了、1973年シカゴ大学で日本史の博士号取得、1972年イリノイ州立大学シカゴ校准教授、1987年カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授、名誉教授。1992年『徳川イデオロギー』で和辻哲郎文化賞受賞。
著書
- Charismatic Bureaucrat; a Political Biography of Matsudaira Sadanobu, 1758-1829. (松平定信 カリスマ的官僚)、1975
- Tokugawa Ideology : Early Constructs, 1570-1680 Princeton, N.J. : Princeton University Press、1985
- Tokugawa Village Practice : Class, Status, Power, Law Berkeley : University of California Press, 1996
- Imperial Politics and Symbolics in Ancient Japan : the Tenmu Dynasty, 650-800 Honolulu : University of Hawai’i Press (天武朝の政治と象徴)2009
- 『祖先崇拝のシンボリズム』弘文堂 シリーズ・にっぽん草子、1987
- 『宗教研究とイデオロギー分析』大桑斉編訳 ぺりかん社、1996
- 『シンポジウム<徳川イデオロギー>』大桑斉共編 ぺりかん社、1996