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クリストフ・ビダン『モーリス・ブランショ-不可視のパートナー-』(10/26)

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書名 モーリス・ブランショ-不可視のパートナー-
著者名 クリストフ・ビダン/著 上田和彦/訳 岩野卓司/訳 郷原佳以/訳 西山達也/訳 安原伸一朗/訳
出版社 東京 水声社
出版年月 2014.12
価格 8000円
ページ数 623p
大きさ 22cm
原書名 Maurice Blanchot
ISBN 9784801000278
件名 Blanchot,Maurice
NDC9 950.278
NDC8 950.28
注記 モーリス・ブランショ著作目録:p559~590
内容 Ⅰ カンのブランショ 系譜、生誕、子ども時代 一九〇七年-一九一八年 音楽と家族の思い出 シャロンのマルグリット・ブランショ 一九二〇年代 「死のフェルト帽」 病気 一九二二年-一九二三年 Ⅱ 銀の柄頭の杖 ストラスブール大学 一九二〇年代 闇のなかの閃光 エマニュエル・レヴィナスとの出会い 一九二五年-一九三〇年 「イリヤ」 哲学修業 一九二七年-一九三〇年 信念の組み合わせ パリと極右の世界 一九三〇年代 「マハトマ・ガンディー」 ブランショの最初期のテクスト 一九三一年 拒否、一-精神の革命 『ルヴュ・フランセーズ』誌/『レアクシオン』誌/『ルヴュ・デュ・シエクル』誌 一九三一年-一九三四年 ジャーナリスト、反ヒトラー主義者、国民革命家 『ジュルナル・デ・デバ』紙/『ランパール』紙/『オ・ゼクート』紙/『ルヴュ・デュ・ヴァンティエム・シエクル』誌 一九三一年-一九三五年 エスカレートするレトリック 『コンバ』誌創刊 一九三六年 「救国の手段としてのテロリズム」 『コンバ』誌 一九三六年七月-十二月 愛国主義の極点 『ランシュルジェ』紙 一九三七年 あの事件が私に訪れたのは一九三七年のことだった… 死の宣告 一九三七年-一九三八年 「数々の信念の変化」をめぐって 極右の一人のジャーナリスト 一九三〇年代 「革命から文学へ」 一九三〇年代の文学批評 「将来の殺人の前兆」 物語のエクリチュール-『窮極の言葉』/『牧歌』 一九三五年-一九三六年 「時間をかけてもう一度円く囲まれる夜よ、誰が私たちを演じるのだろうか」 『謎の男トマ』 一九三二年-一九四〇年 Ⅲ 「世界は夜に包まれている」 レジスタンス 一九四〇年-一九四四年 「ヴィシーを利用してヴィシーに反逆すること」 〈若きフランス〉 一九四一年-一九四二年 「称賛と合意」 ジョルジュ・バタイユとの出会い 一九四〇年-一九四三年 他者の名において 『ジュルナル・デ・デバ』紙での文芸時評 一九四一年-一九四四年 「真の作家が現れた」 『謎の男トマ』刊行と受容 一九四一年-一九四二年 「明け方からかかっていたこの霧を立ちこめさせる」 『アミナダブ』の出版 一九四二年 「時事問題に多くを割きすぎた作家たちに…」 『NRF』誌をめぐって 一九四一年-一九四二年 「不安から言語へ」 『踏みはずし』の刊行 一九四三年 「自らを支配する眼の囚人」 カン 一九四四年夏 共同体への幻滅 解放後の編集活動 一九四四年-一九四六年 批評の年 『ラルシュ』誌/『レ・タン・モデルヌ』誌/『クリティック』誌 一九四六年 「スキャンダルを尊重すること」 文芸批評 一九四五年-一九四八年 黒いしみ 『至高者』の執筆 一九四六年-一九四七年 沈黙の情熱 ドゥニーズ・ロラン 地中海岸滞在 夜のエクリチュール 一九四七年 揺るぎない点 『白日の狂気』、言葉の新たな地位 一九四七年-一九四九年 ねじの回転 『謎の男トマ』第二版 一九四七年-一九四八年 友愛の権威 『死の宣告』の完成 一九四七年-一九四八年 周囲の諍い 出版と受容 一九四八年-一九四九年 Ⅳ 不可視のパートナー エズ、隠退 一九四九年-一九五七年 「本質的孤独」 物語の執筆 一九四九年-一九五三年 眼差しなき力からの光線 『望みのときに』 一九四九年-一九五一年 「書いていますか、いまこの瞬間に、書いていますか?」 『私についてこなかった者』 一九五一年-一九五三年 批評による迂回 いくつかの文芸批評 一九五〇年-一九五一年 「逆向きの作者」 『文学空間』の誕生 一九五一年-一九五三年 「つねにすでに」(詩的中断と思考の政治) 『来るべき書物』に向けて 一九五三年-一九五八年 「奇跡的な軽やかさについて」 『最後の人』 一九五三年-一九五七年 恩恵、気力、優しさ ロベール・アンテルムとの出会い 一九五八年 「魅惑の視線の下で」 ふたたびパリへ 一九五七年-一九五八年 拒否、二-名のない者の名において 『七月十四日』誌 一九五八年-一九五九年 Ⅴ 「私はたしかに権利とは言うが、義務とは言わない」 アルジェリア戦争における不服従の権利宣言 一九六〇年 不可視のパートナーたち 『ルヴュ・アンテルナシオナル』誌の計画 一九六〇年-一九六五年 思考の登場人物 いかにして友愛は可能か 一九五八年-一九七一年 「あなたに話せるようにして」 『期待忘却』 一九五七年-一九六二年 〈中性的なもの〉の思考 文学・哲学批評(対話と断章) 一九五九年-一九六九年 はじめての特集号 『クリティック』誌特集号 一九六六年
抄録 「顔のない作家」の写真を暴露するような伝記ではなく、ブランショの生と作品を批判的な精神を保ちながら丹念に読み、ブランショにおける「自伝的なもの」を炙り出そうとする評伝。研究文献目録も収録。
著者紹介 〈クリストフ・ビダン〉1962年生まれ。パリ第七大学大学院博士課程修了。博士(文学)。ピカルディー大学教授。

 

【寸評】★★★★☆

謎の多い文学者で思想家のブランショの詳細な伝記。神話化されがちなブランショについて、多数の資料に基づいた着実な伝記的な考察に、作品分析を含める。分厚い訳書になったが、役者たちの努力に感謝したい。ブランショを取り巻く人々もまた印象的である。