『廣松渉著作集』目次

 

廣松渉氏文献資料-3 (『廣松渉著作集』)[2011-05-11 改訂]: 本棚に寄り掛かって頁を開けば…

 『廣松渉著作集』全十六巻(岩波書店刊行)
[編集委員] 今村仁司高橋洋児、吉田憲夫、佐々木力、村田純一、野家啓一
 【注】
 『』は刊行された著作
 「」は雑誌等に掲載された論稿(一文字下げて表記)
 【中塚注:部分】は該当のものが全体からの一部分である事を示す
 〈資料〉は解題の中や最後に掲載されている資料を指す

第一巻 世界の共同主観的存在構造
『世界の共同主観的存在構造』
『もの・こと・ことば』
 「意味論研究覚書」
 「記号論の哲学的次元」-記号的意味機能の存立機制-
 解説:野家啓一 解題:小林昌人
〈資料〉『記号的世界と物象化』はしがき
 1996年6月6日発行

第二巻 弁証法の論理
弁証法の論理』-弁証法における体系構成法-
 「時間論のためのメモランダ」
 「人間論へのプロレゴーメナ」
 「精神病理現象を私はこう見る」
 「儀礼行為についての私の観方」
 解説:高橋洋児、野家啓一 解題:小林昌人
〈資料〉『哲学の越境』「はしがき」から【中塚注:部分】
 1996年11月6日発行

第三巻 科学哲学
『科学の危機と認識論』
 「物的世界像の問題論的構成」
相対性理論の哲学』
 「マッハの哲学-紹介と解説に代えて」
 「マッハの現相主義と意味形象」
 「マッハとわたし」
 「哲学の功徳-マッハ外伝」
 「マッハ主義」
 解説:野家啓一 解題:小林昌人
〈資料〉『事的世界観への前哨』目次
〈資料〉『事的世界観への前哨-物象化論の認識論的=存在論的位相』序文
 【注】この〈資料〉にある“=”に注目。「資料-1」の『事的世界観への前哨』の注を参照されたし。

〈資料〉『認識の分析』新装改訂版への序文
 1997年3月6日発行

第四巻 身心問題・表情論
『身心問題』
 「物心の二元論を克服する前廷」
 「心身関係の難題と打開の方向」
 「身体的現相と〈内奥の〉意識」
 「完璧なロボットに意識は無用」
 「〈心-身〉関係論への視角-意志行為論のための管制」
 「表情体験的世界からの再出発」
『表情』
 解説:村田純一 解題:小林昌人
〈資料〉『哲学の越境-行為論の領域へ』はしがき
 1996年12月6日発行

第五巻 役割存在論
 「役割理論の再構築のために-表情現相・対人応答・役割行動-」
   【注】当論稿については『廣松渉文献資料-4』の【Ⅴ】を参照。
 「人格的主体と対他的役割存在」
 「自己と他己との 相互的共軛性」
 解説:熊野純彦 解題:小林昌人
〈資料〉『哲学の越境』「はしがき」から【中塚注:部分】
 1996年7月4日発行
 【注】 2010年2月、岩波書店より、内容を著作集のままで、標題だけを『役割理論の再構築のために 』と変更し、単独の書籍として発行された。

第六巻 社会的行為論
 「理解社会学への私のスタンス」
現象学的社会学の祖型』-A・シュッツ研究ノート-
『共同主観性の現象学
 解説:西原和久 解題:小林昌人
〈資料〉「社会的行為論ノート」(『現代思想』(青土社発行)連載論文)の目次
 1997年6月6日発行

第七巻 哲学・哲学史
 「カントと先験的認識論の遺構」
 「カント理論哲学における先験的演繹の問題」
 「現代性を秘めるヘーゲル哲学の魅力」
ヘーゲルそしてマルクス
 「フッサールと意味的志向の本諦」
『フッサ-ル現象学への視角』
 「ハイデッカーと物象化的錯視」
メルロ=ポンティ
 「現象学マルクス主義 緒言的覚書」
 解説:竹村喜一郎 解題:小林昌人
 1997年1月6日発行

第八巻 マルクス主義の成立過程
『青年マルクス論』
マルクス主義の成立過程』
 「『ドイツ・イデオロギー』の位相」
 解説:小林昌人 解題:小林昌人
 1997年4月7日発行

第九巻 エンゲルス
エンゲルス論-その思想形成過程-』
唯物史観の原象 その発想と射程』
 「マルクスと数学」-「数学手稿」の公刊に寄せて-
 「弁証法三題」
 「近代科学主義批判」-『自然弁証法』をめぐって-
 解説:佐々木力 解題:小林昌人
 1997年5月6日発行

第十巻 マルクス主義の哲学
マルクス主義の地平』
マルクス主義の理路』ヘーゲルからマルクス
 解説:今村仁司 解題:小林昌人
 1996年8月6日発行

第十一巻 唯物史観
 「歴史の法則性と人間の主体性-問題論的構制の把え返しに即して-」
 「経済学の視圏と唯物史観
 「唯物史観
『生態史観と唯物史観
唯物史観と国家論』
 「歴史法則論の問題論的構制」
 解説:山本耕一 解題:小林昌人
 1997年2月6日発行

第十二巻 資本論の哲学
資本論の哲学』
資本論を物象化論を視軸にして読む』
 解説:吉田憲夫 解題:小林昌人
〈資料〉『資本論を物象化論を視軸にして読む』目次
〈資料〉『存在と意味』第二巻序文から【中塚注:部分】
〈資料〉『資本論を物象化論を視軸にして読む』まえおき
 1996年9月6日発行
【中塚注:】『資本論を物象化論を視軸にして読む』の本来の表記法は“物象化論を視軸にして”が“割注”形式で書かれている

第十三巻 物象化論
 「現代的世界観への道」
『物象化論の構図』
 「宇野経済学方法論をめぐる問題点」
 「貨幣論のためのプレリュード」
 「資本論における単純商品の意義-労働価値説の定立場面と併存モデル-」
 「貨幣と信約的行為-物象化論展開の一管制-」
 解説:高橋洋児 解題:小林昌人
〈資料〉「資本論における単純商品の意義-労働価値説の定立場面と併存モデル-」冒頭の“前置き”
 1996年10月7日発行

第十四巻 近代の超克
『〈近代の超克〉論』昭和思想史への一視角
 「構造の形成・維持・推転の機制」
 「資本主義の突然変異-西欧で資本主義の成立した条件-」
 「国民国家の問題構制-自由平等主義と市民社会の擬制-」
 「「疎外革命論」の超克に向けて」
 「マルクスにおける歴史法則観に寄せて」
 「自由・平等・友愛のマルクスにおける行方」
 「マルクス主義と「プロ独」の問題」
 「東北アジアが歴史の主役に-日中を軸に「東亜」の新体制を-」
 解説:今村仁司 解題:小林昌人
〈資料〉『現代革命論への模索』目次
〈資料〉『マルクスにおける根本意想は何であったか』目次
〈資料〉『東アジア世界史探究』「発刊の辞」から【中塚注:部分】
〈資料〉『新左翼運動の射程』目次と初出
〈資料〉「東北アジアが歴史の主役に-日中を軸に「東亜」の新体制を-」の第一稿から【中塚注:部分】
 1997年7月7日発行

第十五巻 存在と意味 第一巻
『存在と意味』事的世界観の定礎
   第一巻 認識的世界の存在構造
 解説:坂部 恵、解題:小林昌人
〈資料〉「字にも書けない面白さ!? 東大で人気、廣松渉哲学」(83年2月20日『サンデー毎日』から)
〈資料〉「『存在と意味』をめぐって-近代をのりこえる哲学」(83年2月8日『東京大学新聞』における足立和浩、山本信両氏との鼎談における発言から【中塚注:部分】
 ○年譜(小林昌人による)
 ○駒場での授業(直江清隆ほかによる)
 ○著作目録(小林昌人による)
 1997年8月6日発行

第十六巻 存在と意味 第二巻
『存在と意味』事的世界観の定礎
   第二巻 実践的世界の存在構造
 解説:熊野純彦、村田純一 解題:小林昌人
〈資料〉『存在と意味』の諸プランの変遷についての諸資料
卒業論文〉「認識論的主観に関する一論攷」
 1997年9月8日発行