広松渉『フッサール現象学への視角』(12/19)

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書名 フッサール現象学への視角
著者名 広松渉/著
出版社 東京 青土社
出版年月 1994.7
価格 2136円
ページ数 237p
大きさ 20cm
ISBN 4-7917-5322-4
件名 Husserl,Edmund
NDC9 134.95
NDC8 134.9
抄録 近代ヨーロッパ哲学の超克を目指した著者が現象学の祖フッサールと初めて本格的に対峙、その他者論を厳密に分析・検討する事によってフッサール体系そのものの可能性と限界を明確にした。
著者紹介 〈広松渉〉1933年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程修了。東京大学教養学部教授。哲学者。著書に「ヘーゲルそしてマルクス」「弁証法の論理」など。94年没。

 

【寸評】★★★

広松の晩年の作品。校正が終わったところで亡くなったという。独特な文体を読んで、昔をなつかしく思い出した。フッサールの相互主観性の理論の批判であるが、道筋はすでに決まっている。それよりも「論理学研究」の意識の理論の丁寧な再検討のところを読むべきか。