モーリス・ブランショ『カフカからカフカへ』(11/12)

 

f:id:ambos:20161113120449j:plain

書名 カフカからカフカ
著者名 モーリス・ブランショ/著 山邑久仁子/訳
出版社 東京 書肆心水
出版年月 2013.10
価格 3600円
ページ数 318p
大きさ 20cm
原書名 De Kafka 〓 Kafka
ISBN 9784906917181
件名 Kafka,Franz
NDC9 940.278
NDC8 940.28
抄録 孤高の文芸批評家ブランショによる、自選カフカ論集成。ブランショ理解の鍵とされる長篇論考「文学と死への権利」を収録。広く読まれるカフカの文学を通して、ブランショの特異な文学理論が開かれる。
著者紹介 〈モーリス・ブランショ〉1907~2003年。フランス生まれ。著書に「踏みはずし」「文学空間」「来るべき書物」など。


【寸評】★★★★☆
ブランショカフカ論集成。創造と死の問題が中心的なテーマであり、どれも面白い。筑摩の1968年版の『カフカ論』との違いを示しておく。以下の目次で●をつけたものは『カフカ論』に収録されていない本書だけのものである。

文学と死への権利●
カフカを読む
カフカと文学
カフカと作品の要請
自足した死●
カフカとブロート
ミレナの挫折
語りの声-「彼」、中性的なもの●
木の橋-反復、中性的なもの-
最後の言葉●
究極の最後の言葉

さらに『カフカ論』に収録されていて、本書に収録されていないものとして次の文章がある。
フィクションの言語