江澤健一郎『バタイユ-呪われた思想家』(11/22)

f:id:ambos:20161122085752j:plain

書名 バタイユ-呪われた思想家-
著者名 江澤健一郎/著
出版社 東京 河出書房新社
出版年月 2013.11
価格 1500円
ページ数 249p
大きさ 19cm
シリーズ名 河出ブックス 065
ISBN 9784309624655
件名 Bataille,Georges
NDC9 950.278
NDC8 950.28
抄録 21世紀になってなお思想史に異様な光芒を放ち続けるバタイユ。裂傷という主題から思想家の全体を透視し、不定形なるものとして人間と芸術の根源にせまりながら、バタイユ像を根底から変える入門書。死体写真あり。
著者紹介 〈江澤健一郎〉1967年生まれ。著書に「ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学」がある。

 

目次

序 裂傷の思想家バタイユ
第1章 開かれた傷口―内的体験の視覚的対象
第2章 裂け目から生まれる芸術、そして人間―『ラスコーあるいは芸術の誕生』をめぐって
第3章 不定形の…
第4章 二つの身体
第5章 傷口としての写真
第6章 低次唯物論から変質へ
第7章 無頭の絵画―アンドレ・マッソン
第8章 絵画という開かれた傷口―『マネ』をめぐって
結 芸術と共同性

 

【寸評】★★★★

バタイユの初期の論文を中心に、あまり語られていないバタイユ象を描きだす。ときに偏ることもあるが、それだけに鋭い視線をそなえている。お勧め。同じ著者の『ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学』(水声社)も読んでみたくなった。