ヴィクター・ターナー「象徴と社会」(8/16)

 

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書名 象徴と社会
著者名 ヴィクター・ターナー/著 梶原景昭/訳
出版社 東京 紀伊国屋書店
出版年月

1981.2

価格 2800円
ページ数 360p
大きさ 20cm
シリーズ名

文化人類学叢書

 

 

「人間の社会的行為にとって象徴(シンボル)は如何なる意味をもつであろうか。著者ターナーは、象徴とは身体的、道徳的、経済的、政治的等のさまざまな力 を現実のものとする手段であり、そのような象徴が際立って明瞭に出現するのが社会の危機的状況や転換期であるという。このような立場から著者は、歴史社会 での犯行運動、宗教運動、現代社会での巡礼、カーニヴァル、ヒッピー等のさまざまな社会的行為を取り上げ、そのなかに象徴と社会のダイナミズムを探ろうとする。未開社会における文化の記述と分析を中心課題とする従来の人類学の枠を超える。意欲的かつ魅力的な試みといえよう。構造、無意識を重視するレヴィ=ストロースに対して、過程、意識を重視する著者の動的な象徴観を大胆に展開した本書は、現代人類学のみならず幅広い文化研究に多くの問題を提起するだろう」

 

序文

第一章 社会劇と儀礼のメタファー

第二章 宗教パラダイムと政治行動 ――ノーサンプトン公会議のトーマス・ベケット

第三章 社会過程としての巡礼

第四章 通過・周縁・貧困――コミュニタスの象徴 第五章 反構造のメタファー

付録  カーニヴァル――社会の反省作用